一見、直線に見えるような、ゆるい流線形の額縁を作っています。
外側の輪郭だけでなく、絵に接する内側の輪郭も流線形です。
なぜ直線をなくすかをお話しします。
“絵は額に入れると、ぐっと良くなる“といいますね。
でも、期待したほどではなかった、という経験はありませんか。
気に入っている絵だし、額縁も絵や部屋に合うように選んだのに
何か、絵がよそよそしく見える、違和感がある、というときは、
額縁内側の線に注目してください。
多分、直線で絵を囲っていますね。
絵はたいていフリーハンドで描きますから厳密な直線はありません。
あるとしたら、画家が強い意図のもとに引いたはずです。
同様に、額縁の直線には、厳しい、強い意図を感じます。
直線の額縁は、無難そうに見えて、絵に対し、強烈な個性を発揮しています。
その結果、絵が拘束されているように、または味が変わったように見える
のではないでしょうか。
額縁がフリーハンドの線でできていたら、と想像してみてください。
一見、直線に見えるけど、わずかに流線形の線です。
きっと、絵に添い、絵の個性を拡散することでしょう。
また、額縁が部屋になじまず、冷ややかに見えるときも、直線が原因かもしれません。
普通の部屋は、平坦な壁があり、ドアや窓は直線でできています。
家具もたいていは直線ですね。
だから、直線の額縁を掛けても違和感ないように思えます。
でも、これらは、“おおあじ”な直線ですね。額縁は“緻密”な直線です。
そこに違和感が生じるのではないでしょうか。
この場合も、わずかに流線形の額縁に変えるとしっくりなじむことでしょう。
その線は、“おおあじ”な直線に近いからです。
直線のない額縁に共感いただけたでしょうか。
ぜひ、一度、お試しください。